FLOWER DOLCE

*樹野花葉の恋愛小説ブログ*

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ハニカラ~Honey Collar~ 35話

ソルと八月一日宮は共に私本人ではなく、私の中にあるだろう母を求めて求愛して来たという事が露見した。其れは私にとっては驚くべき真実だった。けれど「唯一カイトだけがカラさん本人を求めて愛していた──ということになります」「…そう、なんだ」八月一日宮の言葉を訊いて、私は自分で自分を褒めてあげたい気持ちになった。最初に逢った時のカイトには其れはもう最悪の印象しか持てなかったというのに、そんな最悪がいつの間に...

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ハニカラ~Honey Collar~ 34話

突然倒れたソルを心配して体を抱き起こした。「ソル、ソル、大丈夫?!」「おい、陽!またこの間の発作じゃねぇだろうな」「解りません──とりあえず薬を投与しなければ」各々焦りながら言葉を発していると、薄っすらとソルが目を開けた。「え…ソル、気が付いた?!」「……した」「え」「…おも…い、出した」ソルが絞り出すように言葉を放つ。「何を?」「……スイが…云っていた、こと」「スイ…って、母?母が云っていた事って…」「……家...

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ハニカラ~Honey Collar~ 33話

「なんですか、其の格好は」「「……」」カイトとふたり、家に帰った途端、待ち構えていた八月一日宮に冷ややかにそう云われた。確かに八月一日宮からそう云われてしまうような格好を私とカイトはしていた。とっぷり陽が落ちた頃に草と土に汚れた服を纏って帰ってくればそう冷ややかに云われるだろうと。「気が付いたらカラさんは部屋にいないし、ソルはカラさんがいないと泣き出すし、薪を取りに行ったはずのカイトも帰って来ないと...

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ハニカラ~Honey Collar~ 32話

陽が完全に沈もうとしていた。辺りの景色は薄暗くなりつつあった。「大丈夫か?」「…うん…平気」カイトが私に手を差し伸べて軽く引き上げてくれた。ようやく立ち上がった私は少しだけ痛んだ下腹部を擦った。「…悪い…無理させた」「謝らないで…私も…欲しくて求めた」「っ!」好きだと告白し合った私とカイトは本能が赴くまま体を重ね合った。初めて受け入れた異物は全てを呑み込むまではとても痛みを生じ、其処が壊れてしまうんじゃ...

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ハニカラ~Honey Collar~ 31話

ソルとの時は痛くて挿入らなかった。どんなに愛撫されても気持ちを高めてもらっても絶対に全てが埋まる事はなかった。だから正直、今カイトのモノを受け入れる事に対して怖さがないと云ったら嘘になる。しかもカイトのモノはソルよりももっと大きいのだから。だから余計に気持ちの上では何としてでも受け入れたいと思っていても、万が一ソルの時のようになってしまうんじゃないかという不安が付きまとっていたのだ。「…カラ、何を...

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ハニカラ~Honey Collar~ 30話

夕方間近の森の中は更に薄暗く鬱蒼としていた。「はぁ…あっ…あぁん」「ふっ、ん…んんっ」静かな森の中に響くのは荒々しい息遣いと激しく交わる粘着質な濡れた音。「あぁん…カイト…カイトォ…」「ん…カラ…カラ…」お互いの気持ちが昂った瞬間、私たちは互いの名前を呼び合い、体を激しく求めた。其処が森の中で、清潔なベッドのシーツの上ではなく、冷たく湿った土と草の上だというのに私たちは溶け合うように交わった。前だけを開(ハ...

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ハニカラ~Honey Collar~ 29話

恋という感情は、何の前触れもなく突然私の胸の中に舞い降りた。一度好きだと自覚するとどんどん欲張りな気持ちが湧いて出て来る。「好き…あんたの事がすっごく好き」「~~ちょ、ちょっと待てっ」「待てない。好きだもん、どうしようにもなく好きだから」ツッと七扇の胸板に人さし指を這わせると、七扇は益々真っ赤になった。「おま…!なんだよ、其の変わり身の早さっ」「? 変わり身の早さって」「おまえは陽かソル、どっちかを...

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ハニカラ~Honey Collar~ 28話

「落ち着いたか?」「……うん」どれくらい泣いただろうか。止める事が出来なかった嗚咽はようやく収まって来た。「ほら、飲め」「…」差し出された水筒をゆっくりと受け取る。「あんだけ泣いたんだ。水分補給しなけりゃ干からびるぞ」「…干からびないよ」「あぁ、少しは云い返す元気が出たか」「…」森の中の少し拓かれた場所にある倒木に私と七扇は腰掛けていた。七扇から手渡された水筒の水を飲むと少しホッとした。隣で汗を拭く七...

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ハニカラ~Honey Collar~ 27話

七扇はちゃんと危ないって云ってくれていた。其れを私は受け入れなくて、結果危ない目に遭った。(また厭な気持ちにさせてしまった)七扇が意外と繊細な心の持ち主だと知った今ではもう脳筋だの筋肉馬鹿だなんて云ってられない。私の事を心配し過ぎて気を張っていたソルは私が目覚めたと同時に入れ替わる様に眠ってしまった。そして八月一日宮はやり残した家事があるのでと云って部屋から出て行った。そうしてふたりから解放された...

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ハニカラ~Honey Collar~ 26話

七扇から訊かされた私に対する気持ち。其れを知って私は自分が驚くほどに動揺している事に戸惑った。(な…何…これっ)先刻まで気にもしなかった心臓の音がやけに大きく響いている。ドクンドクンと脈を打つようなうねりに若干痛みまで生じた。「俺は一度でもおまえに触れたら…どんなに厭がられても放す事が出来ない──と思う」「っ!」「戯れに触れて…止めてと云われたからって其の通りに出来るほど人間が出来ていない」「…っ」「全...

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